必要とされる資格は時代とともに変わる


時代とともに、必要とされる資格も、そしてレベルもかわってくるものです。

「『そろばんとタイプ、そして簿記ができれば一生困らない』
と、学校の先生に言われたのよ。全然、役にたたないわ!」という嘆きを
子育てが終わって、いざ仕事をはじめよう!と決意した女性からうかがいます。

ここ10年で、時代は大きく変わりました。

いざ再就職しよう!と思ったら、
インターネットはふだんから使っている、でも、エクセルってなに?
仕事でパソコンなんて使ったことない!  ということに「はた」と気づく。

「自分の持っている資格をふりかえってみると、
今は求人票からもその名を消してしまったものばかり。
あんなに一生懸命とったのに、なんにもならないじゃない」

そんな嘆きの声は、本当によく聞くのです。

でも、もし「10年前にパソコンの資格をとっていた」としても、
もうすでに履歴書に書く効果はほとんどありません。

シスアドや基本情報は別として、
アプリケーション系(パソコン操作系)の資格は、
そんな「昔」のものを持っていても、使えるかどうか判断できにくいのです。

とっていて、しかも最新バージョンの操作も自信がある!
というのなら、十分書く価値はあります。
少しずつ、同じ系列の資格が増えていっている、という場合なら、
書いておくことに十分意味はあるでしょう。
昔 花形だった「そろばん」は、いまや商業科の授業からも姿を消しました。

「簿記」検定は、今も有効ですが、経理の仕事につくなら、せめて日商2級はほしい。
それ以外の職種でも、3級を書くくらいなら「パソコン財務会計主任者」のほうが有効でしょう。
今、MOS(マイクロソフト オフィス スペシャリスト)が注目されていても、
それがずっと続く保証はありません。

ただ、「資格をとる」ということは

自分への投資・自己啓発であると同時に、
前向きな自分、社会性、そして力量をアピールする ということでもあります。

「あの時とったのはムダだった」ということは、決してありません。
でも、とった資格がずっと使える、有効である、という保証はないのです。

士業など、いったんとればずっとその仕事ができる、というタイプの資格はたしかにあります。

それでも、その知識をさびつかせてしまったら、実質的には使い物にならない。

どんな資格でも、「取得する」だけを目標にせず、
「取得したあと」どうするか、ということを
しっかり自分自身で考えておくことが大切だといえるでしょう。




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